《死の影》のP/Tをダイスで示せないかというお話
タルモゴイフはP/Tが状況によって変化するので、それを示すために「タルモダイス」というものが存在し、1/2~6/7の6面ダイス、または1/2~8/9の8面ダイスが用いられるそうな。もちろん通常の6、8面ダイスでも十分なのだけれど、タルモゴイフはPとTが異なるためその両者がダイスの1面に記述してある方がよりわかりやすいのかな。
MTGはコミュニケーションありきのゲームなので、こういう細かいところでもお互いの認識が合わせられることは重要なことだと思う。

P/Tが状況で変化するクリーチャーというのはタルモゴイフに限らずたくさんいて、例えば聖遺の騎士とか、僧院の速槍とか。前者は、墓地の土地の枚数を数えてそれをダイスで示したり、後者はそのターン打ったスペルの数をダイスで示したり、とかやってる人が多いと思う。このあたりはまだわかりやすいし、場合によってはダイスすら使わずその場の状況で判断できるときもありそう。

で、最近ちょっと厄介だなと思うのがこいつ、死の影。

「死の影は-X/-Xの修整を受ける。Xはあなたのライフの総量である。」

例のデッキを使っているので出す機会が多いのだけれど、対戦相手の方から頻繁に「今P/Tいくつですか?」と聞かれるように感じる。「ライフが5なんで、(13から5引いて)今は8/8ですね」と答える分には全然かまわないのだけれど、それだけこのクリーチャーは(一瞬では)わかりにくい存在なのかね。

そこで、タルモゴイフみたいに死の影のP/Tもダイスで表せばいいんじゃないだろうか?
死の影のP/Tの種類は1/1~12/12の12パターンなので、ちょうど12面体のダイスが合うはずだ。
タルモダイスの例に習って専用のダイスを作るのもいい。国内でオリジナルダイスを作ってくれるメーカーもあるし、あるいは既存のサイコロにシール等を貼り付けて自作できないこともない。

ここで問題なのが「ダイスが示す値は何か」ということ。

個人的な意見だけれど、ダイスを使った修正値というのは基本的に正の値を示すことが多く、負の値が絡んでくると非常に混乱を招きやすいと思う。根の壁やキッチンといった負の修正がかかる代表的なクリーチャーもいるけれど、これらにダイスが乗っていたとき、プラスなのかマイナスなのかパッと見で判断できないのが非常にもどかしい。

例えば、死の影の上に「5」の面のダイスが乗っていたときに、死の影のP/Tは今いくつに見えるだろう?
たぶん、全員が5/5と答えるとは限らないんじゃないか。-5の修正が入って8/8だろうと答える人もいるはずだ。テキストに目がいかない人だったら13+5で18/18に見えるなんてことも…さすがにないとは思うけれど…。

ダイスの値の捉え方が人によって違うなんてありえるかというと、自分はありまして…。

昔の対戦で、先攻後攻を決めるのに10面ダイスを振ろうとした際、相手の方から「ダイスを振る前に0の面が0か10かを決めてください」と指摘されたことが。自分は「0の面は0だ」という認識しかなかったのでカルチャーショックを受けたけれど、確かに10という受け方もできなくない(それ以来、紛らわしい10面ダイスを先攻後攻決めで使うことは止めた)

ダイスで値を示すのは、数の参照がしやすく、お互いの認識を合わせるためなのであって、ダイスが原因で齟齬が生じてしまうようでは意味がない。タルモゴイフのように目の数で直観的にP/Tが連想できるの場合と違って、死の影のケースはかなり面倒だ。


■案1:通常の値([1]~[12])
上記の例のように、人によって受け取り方が異なることが予想されるので適正とは思えない。

■案2:カスタム値([1/1]~[12/12])
修正を受けた最終のP/T値を示す。文字列数が最大5になるので正5角形内に記せるかが問題。

■案3:カスタム値([-1/-1]~[-12/-12])
P/Tの修正値を示す。案2と同じで文字列数が長いのが難点。テキストの記述には一番忠実か。

■案4:カスタム値([-1]~[-12])
マイナスの修正値のみ。通常の12面ダイスにマイナスの記号が加わっただけ。

■案5:カスタム値([13-12=1]~[13-1=12])
基本値、修正値、最終値を全部入れる。算数の計算じゃないんだから…。


ううう、なにが一番わかりやすいんだ?個人的には案4かな。




で、ここまで書いたところでMTGWikiのタルモゴイフのページを見たらこんな記述が。

「サイズを決定する方法が変則的であるため混乱を招きやすい。トラブルを避けるためにも、墓地に落ちたカード・タイプを逐一メモするなど、わかりやすくする工夫をしたほうがよい。」
「ただし、それらのメモなどには、ルール上の意味は何もない。それらの工夫を間違えた結果何らかの勘違いがおきてもゲーム上は何の保証もされないため、重要な局面では必ず墓地をきちんとチェックしよう。特に、ダイスを置いて目印とするのは勘違いを誘発しやすく、推奨されない行為とされている。」

推奨されない行為だったのか…。確かにいってることは正しいけどさ、逐一メモってのはちょっとゲーム上現実的な手段とは思えないけど。
とはいえ、工夫がかえって勘違いを引き起こすのはやっぱりよくないよね。ダイスに頼らず、常にお互いのライフが把握できれいればわかる話なんだし。聞かれたら答えればいいんだし。


でもマイナス値が記されたダイスぐらいはあってもいいと思うよ?公式に発売とかされてないんですかね?
Commander’s Arsenalのバトルカウンターは両面で+/-がわかりやすいので結構重宝してたり。

コメント

ハイバネ
ハイバネ
2016年1月26日10:52

ダイスでの表示は、現在のP/Tの値を示す方がわかり易いかなと自分は思いますね。
一応、召喚したときや数値が変化したときに逐一「今、X/Xです。」と言うなどすれば混乱も少ないかと思います。

ガル
2016年1月26日23:11

>ハイバネさん
タルモと比べるとP/Tの変動がわりと激しいのが辛いところですが、やはり逐一確認しながらやるのがベストみたいですね。

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